引越し業者の事情

誰しも、安くてしっかりやってくれるところがよいと思うにきまってます。しかしながら、引越し業界はあまり顧客にやさしい世界ではないように思えました。先に基本的な事情をまとめてみると...

時の運

  • トラブルなくやってくれるスタッフに当たるかどうかは時の運。金額と業者では必ずしも判断できない(どの業者でも熟練からまずいのまでいる)

お値段

  • 「定価」は存在しない。業者の言い値は適当。だが、業者側のコストは「車輌・人員x時間、回転率(暇な人員がでないようにする)」なので、よく考えればふっかけられてるかどうかはわかる。
    • 車輌(トラック)は、通常2t(トン)・2tロング・3t・・・とあるが、2t以下のものも稀にあるようだ(赤帽など)。車を止める場所の事情(道の広さ等)では、大きなトラックはつけられないかもしれない。
    • スタッフの人数(ドライバー込み)は、作業時間と疲労度に影響しそうだが、一人当たり\10000-15000程度のコストのようだ。
    • 積み込み・積み下ろし以外の、運送の部分を別会社に委託するケースがあるようだ。特に遠距離の場合。積み込みと積み下ろしのスタッフが違うので、話が通じなかったりするかもしれない。
    • エレベーターがあるかどうかで値段がかわるだろう。そもそも階段では搬入できない大型家具があるかもしれない。そうするとクレーンで吊り上げるとかいうことになる。
  • 何かとオプション料金をとられることがあるので、見積もり時に確認する。
    • 洗濯機やエアコンの設置。本来は資格のある業者でなければできないため、「お客様の自己責任で」よければ代わりに安くやってくれるだろう。洗濯機の給排水はしっかりついているか確認しないと悲惨である。エアコンはgoogle:真空抜きなる作業をきちんとやってくれるかどうかが専門業者でさえ問題になっているようなので、安いからといって頼まないほうがよいかもしれない。
    • 高めの、大手の業者ほど、ダンボールは無料でついてくる。実はダンボール代はばかにならない。リサイクル(前に誰かが引越しで使ったやつ)でよければ安くなるだろう。値段内でいくつついてくるかも見積もり時に要確認。
    • 自転車やバイクの運送は別料金になる可能性がある。
    • 梱包・開梱を自分でやるかどうかで当然値段が変わってくるが、大事なもの、壊れ物(食器や電気製品)はトラブルが多いようなので、自分で運ぶなり自分で梱包するなりしたほうが無難。

スケジュール

  • 業者は各チームの一日のスケジュールが「午前(1便)」「午後フリー(2便)」「他チームの応援」となっているようだ。時間が遅いほど安いが、前の作業が終わらないと来られないため時間が不確定。午後便だと真夜中になってしまったりすることもあるらしい。午後便を頼むならば、そのチームの午前便の作業量(移動時間・荷物量)をきけるならきいてみたらよいかもしれない。また、当然遅い便ほどスタッフがお疲れである。どうしてだかは知らないが、業者としては「午前便で元を取り、午後以降で利益を出す」みたいなイメージらしい。そのため、午前と午後以降では2倍以上値段が違ったりする。
  • 休日より平日が安い。
  • 3月中旬から4月上旬にかけては、転勤などでこの時期しか動けない人が集中するため、相場が高く、予約もすぐうまるので、二週間以上前には手を打ったほうがよい。また、この期間は人員不足を短期アルバイトで補うことになるわけで、作業の質も下がる傾向にあるようだ。
  • 引越し屋は重労働ゆえ、せめてペットボトル程度の心づけを進呈すると気持ちよく仕事してもらえるだろう。先に渡そうね。